パートナーが精神疾患を抱えている
・パートナーの支援機関等ともつながりをもち、正確な情報を確認しましょう。
・子どもの年齢にあわせて、子どもにも説明してみましょう。
・“いつもと同じ” ことは、子どもに安心感を与えます。
・子どもに何かを任せるときは、年齢に合わせてお願いのしかたに工夫をしましょう。
・あなた自身も大切に、人をたよることも大切です。
パートナーの支援機関等ともつながりをもち、正確な情報を確認しましょう
パートナーの精神疾患について、どのようなことを知っているでしょうか。パートナーの利用している医療機関や福祉サービスとつながりを持っていますか。
大人を専門とする医療機関や福祉は、子育てには注目していない場合があります。できる限り、パートナーの病気についての正確な情報をもらい、子育てについても相談してみましょう。また、こうした支援機関とつながりをもっておくことで、家庭での状況をふまえながら適切な治療が行われたり、パートナー自身が大きく調子を崩してしまったときなどにも、すばやい対応ができます。
子どもの年齢にあわせて、子どもにも説明してみましょう
パートナーが急に体調をくずしたり、入院したりするなどして家族が混乱するとき、子どもは、言葉がわからない年齢であっても、子どもなりにその状況をよく観察して理解しようとします。
「「魔法」や「おばけ」が原因で、こういうことが起きているんだ!」など、大人が考えつかないようなことを想像したり、「自分がいい子じゃないからママやパパが苦しむんだ」などのように、子どもが家族の混乱の責任を感じたりすることもあるかもしれません。その結果、子どもが良い子になりすぎることがあったり、不安を打ち消すために乱暴な行動にでることがあります。
そのため、家族が混乱するような出来事が起きたときは、できるかぎり、子どもの年齢に合わせて説明し、何が起きているかを理解させ、子どもが余計な不安をもたないようにすることが望まれます。
“いつもと同じ”は、子どもに安心感を与えます
両親のどちらかが具合が悪い時でも、どちらかがいつものように寝る前にお話ししてくれる。いつもと同じように絵本を読んでくれる・・・
そういう “いつもと同じ” があるだけで「家族がバラバラになってしまうかも・・」という子どもの不安はへるでしょう。短時間であっても同じ習慣が毎日続くだけで、子どもは守られていると思えます。“決まりごと” があれば、できるかぎり続けましょう。ぎゅーっと抱っこする、こちょこちょ遊びなどの短時間のスキンシップでもいいでしょう。
子どもに任せるときは、年齢に合わせてお願いのしかたに工夫をしましょう
パートナーの方の調子がよくないとき、子どもが自分で食事を用意したり、下のきょうだいの世話をすることがあるかもしれません。このような緊急の状況では、子どもに負担をかけてしまうことがあるかもしれません。
ただし、子どもに役割が与えられ、その期待に応えることは、子どもにとっても大事ですが、与えられた役割が多すぎる場合、子どもにとって負担になってしまうことがあるので注意が必要です。
子どもに負担がかかりすぎないようにするために、親族・知人・医療関係者や地域の支援者の人と一緒に、どんなことを、どこまで任せるのか、あらかじめ計画しておくと良いでしょう。そして、お願いしたい内容を子どもにわかる形で説明してみましょう。子どもにおねがいしたいことを伝えるともに、お願いした内容がどこまでできればOKで、もしもできないことがあっても子どもが責任を感じる必要はないことを確認しましょう。このような内容は、紙に書いて見えるようにしておくと頑張りやすくなります。
また、お願いしたい内容が、子どもができなかった時の対処法も確認しておくと、なお良いと言えます。
あなた自身も大切に、人をたよることも大切です
あなただけがパートナーの責任を負う立場ではありません。あなた自身も支えられるべき立場です。パートナーの問題を1人でかかえて孤立しないように気をつけてください。
自分のために使う時間もできる限り確保して、少しでも子育てに余裕が持てるよう、支援機関や支援者をはじめ、使えるものはすべて活用してください。
役に立つサイト
子ども情報ステーション byぷるすあるは https://kidsinfost.net/
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