きょうだいを平等に扱うことはムズカシイ
○きょうだいに同じように関わることは、なかなかムズカシイことです。
○きょうだいのそれぞれをみて、それぞれに必要だと思う関わりをしてみましょう
○きょうだいそれぞれに対する関わり方に不安があるときは、思い切って子どもに聴いてみるこ
とがよいこともあります。
きょうだいに同じように関わることは、なかなかムズカシイことです
きょうだいといっても、考え方やモノの感じ方、スキ・キライなど、いろんな違いがあって、それぞれが個性をもっています。それぞれにちがう個性をもつきょうだいに平等に関わることは、とても難しいことですよね。
お母さん・お父さんが、きょうだいに対して平等に関われていないと感じるきもちの背景には、不安があるのかもしれません。たとえば、子どもが平等に扱われていないと感じて劣等感 (れっとうかん) をもってしまったり、お母さん・お父さんに対して敵意 (てきい: 敵対する気もち) をみせたり、攻撃的になってしまうのではないかというものがあるかもしれません。あるいは、きょうだいに平等に関われなかったことで、きょうだいの仲が悪くなってしまわないかという不安もあるかもしれません。
参考までに、専門家によると、「養育者がきょうだいを平等に扱えていない」ことで、『子どもたちが劣等感をもってしまうこと』がすぐに結びつくわけではなく、子ども自身が、親の関わりに『平等でないな』と感じてしまうときも、子どもが劣等感をもってしまうこともあるといわれています。子どもの劣等感は、子どもが親との関わりをどのように感じているかということが大きな要因となります。
きょうだいのそれぞれをみて、それぞれに必要だと思う関わりをしてみましょう
お母さん・お父さんに「きょうだいを平等に扱えていない」という不安があっても、子どもの受け止め方や感じ方で結果が変わることがわかりましたが、子どもがどのように感じているかを知るために、お母さん・お父さんとしてはどうしたらよいのでしょうか?
難しいことのように思うかもしれませんが、子どもたちに聴いてみるのがシンプルで、一番よいのではないでしょうか。子どもの受けとめ方や感じ方を知ることができたら、子どもとの会話の中で養育者の考えや気もちを伝えることができるでしょうし、子どもへの接し方を調整することもできるでしょう。
子どもから『おにいちゃんばっかりずるい!』と言われたとしても、養育者が「子どもの本音を聞けた!」と思えば、子どもの考えや気持ちをしっかりと聞いたり、関わり方を変えるチャンスとも言えます。ぜひ、「どうしてそう思ったの?」と、子どもの気持ちを聴いてみてください。
きょうだいであっても、1人1人の受け止め方や感じ方はちがいます。きょうだいに対して、いつも平等でいないといけないと思うのではなく、きょうだいのそれぞれをみて、それぞれにいいと思える関わりができるとよいのではないでしょうか。
どうしても相性が合わない子どもがいるときは・・・
子どもたちはみんなかわいいと思いたいけれど、どうしても相性がよくない子どもがいて、子どもをかわいいと思えない方もいるかもしれません。
ほかの家の親は、みんな子どもをかわいいと思っているように見えるし、世間的にも子どもをかわいいと思うことがフツーだと思っているようだし、身近な人にこんなことを相談することはできない・・・。子どもをかわいいと思えないツラさは増えるばかり・・・。
そのような気持ちを抱えていませんか。子そだてのツラさの原因にもいろいろあります。
たとえば、お母さん・お父さん自身が子どもの頃に感じていた感情が影響しているかもしれません。子どもの頃に、お兄さんのことをねたましく思っていたり・・と、子どもの頃にもっていたきょうだいに対するネガティブな気持ちが解消されていないと、お母さん・お父さんも知らないうちに、自分の子どものきょうだいに対して、そのような感情が生じてしまうこともあります。もしそのようなときは、このような見方をしている自分に気づき、「子どもは子ども。自分のきょうだいとは別の人間なんだ」と切り替えて、目の前にいる子どもに目を向けて、関わり方を変えてみてはいかがでしょうか?
そのほかにも、子どものことをかわいいと思えない理由は、たくさんのことが考えられます。このサイトでは、「子どもをかわいく思えない」というページもありますので、参考にしてみてください。
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