マタニティ・ハラスメントを受けた(女性の場合)

・出産や子そだてを理由に職場でつらい思いをすることは、マタニティ・ハラスメントです。

・出産や子そだてを理由に仕事をやめさせられたり、子育てに必要な時間をとるための制度を使わせてもらえなかったりすることは、法律で禁止されています。

・国や自治体でマタニティ・ハラスメントの対策をしています。

・専門の窓口に相談して、解決策を探しましょう。

「マタニティ・ハラスメント」とは・・?

出産や子そだてを理由に、職場でつらい思いをすることはありませんか?

産休や育休の権利は法律で守られており、出産や子そだてを理由に、給料を減らしたり、降格したり、退職を強要することは、法律で禁止されています。

しかし、このような法律や制度があるにもかかわらず、妊娠中や時短勤務中(こそだてのために勤務時間を短くして働いている期間中)に休日出勤や時間外労働を強制されたり、子どもの看病のために休みをとろうとして責められたり、あるいは、「妊娠したら契約を打ち切る」と言われたりすることが報告されています。

このような妊娠や出産を理由に、女性の権利や機会を侵害し、不利益を強要することは、マタニティ・ハラスメント (マタハラ) と言います。とても残念なことですが、平成27年のある調査では、28.6%の人が「マタハラを受けた」と回答しています*1

専門の窓口に相談して、解決策を探しましょう

マタニティ・ハラスメントを受けた場合は、1人で悩まずに専門の窓口に相談してみてください。職場によっては、育児中の従業員を支援する独自の制度がありますし、非正規雇用の場合であっても、利用できる制度が見つかることもあります。あるいは、おすまいの地域にある労働局雇用均等室で、匿名かつ無料の相談をすることができます。雇用条件等によっていろいろなケースがありますが、それぞれに合った解決策を見つける手助けをしてもらえます。

参考資料(クリックするとリンクに飛べます)

*1 日本労働組合総連合会(連合非正規労働センター) 第3回マタニティ・ハラスメント(マタハラ)に関する意識調査

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