子育てに自信がもてない

○「子そだての自信がない」「親としての自信がもてない」と感じている方は、たくさんいま
 す。

○「親だからこうすべき」という考えにとらわれると、とても疲れてしまいます。

○子そだてに疲れたら人にたよることも必要です。

○子どもが親のケアを必要とするように、親もケアが必要な時はあるです。

「私に子どもが育てられるかしら?」「親として自信が持てない・・・」―そう感じている人はたくさんいます

 親になることは、ときに大きなプレッシャーになってしまうこともあります。たとえば、子そだて中のさまざまな場面で判断に迷って、プレッシャーを感じることもあるかもしれません。また、子どもの成長とともに、お母さん・お父さんの悩みも変わり、そのたびに対処に追われることもあるでしょう。子そだてに自信をなくしてしまうことがあることも、無理のないことです。

「親だからこうすべき」という考えにとらわれることは、ありませんか?

 このような考えにとらわれてしまうと、お母さん・お父さん自身の期待するように行動したり、反応してくれない子どもにイライラしたりすることがあるかもしれません。また、「ちゃんとできていない自分は、だめな親だ」と自分を責めることもあるかもしれません。あるいは、他の子どもと自分の子どもを比べたり、他の親と自分を比べて落ち込んだり、子どもの将来のことを考えすぎて、疲れてしまうこともあるかもしれません。

子そだてに疲れたら、人にたよることも大切です

「1人で子そだてをしなければ」とがんばることは、強い責任感のあらわれだと思いますが、お母さん・お父さんの方がしんどいときも1人でがんばろうとしすぎてしまうと、親の方が燃え尽きてしまうことがあります。

 子そだてに疲れたり、判断に迷うときは、自分で子そだての方法を調べてみるだけでなく、家族に手助けしてもらったり、子そだての相談窓口で相談してみるとよいかもしれません。ご家族が近くに住んでいるなら、手助けしてもらっては、いかがでしょうか? ご家族が近くにいない場合でも、電話で話をするだけで気持ちが楽になることがあるかもしれません。あるいは、地域には、子そだての相談窓口があるので、このような窓口を利用してみることも1つです。きっと、あなたにとって必要な、そしてあなたにあったアドバイスをもらえるはずです。

 たとえば、子そだて支援センターのような公共の施設では、子どもの様子だけでなく、お母さん・お父さんや家族としての悩みや不安も聞いてくれます。市区町村の相談窓口では、どんな心配ごとも聞いてくれます。相談機関で相談した内容は外部にもれる心配はないので、安心して相談して、いろいろな支援を利用してください。 

 お母さん・お父さんが悩んだり、自信をなくしたりするということは、それだけ一生懸命に子そだてと向き合い、子そだてをしている証拠でもあります。大切なことは、子そだてをするあなたが、1人で思い悩んだり、抱え込みすぎたりしないように相談相手をもったり、ちょっとの間でも肩の荷を下ろしたり、子そだてから離れてリラックスできる場所をもつことです。子どもが親のケアを必要とするように、親の方もケアが必要なのです。

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