からだの障がい、通院、服薬が、子育てに関係しないか心配

○担当の方に困っていることをはっきり伝えて、一緒に問題解決の方法を考えてもらいましょ
 う。

役立ちそうなものは何でも利用してみましょう。

子どもたちは、年齢に合った対応を受けていれば、どんな状況も自然に受け止め、健全に成長
 してゆきます。

周囲の大人も、子どもに影響を与えます。

担当の方に困っていることをはっきり伝えて、一緒に問題解決の方法を考えてもらいましょう

からだの障がいや通院、服薬が子どもの成長に影響しないか、心配になることはありませんか?

大人を専門とする医療機関や福祉機関に通院したり、薬を処方してもらっている場合、担当の方は治療すべき点には自然と注目してくれますが、子育てのなやみが見落とされてしまうことがあるかもしれません。

もし「養育者としての心配事」がある場合は、はっきり相談してみましょう。役立つ情報が得られるかもしれません。子どもは社会の中で育つものですから、使えるものは何でも活用しましょう。

 

年齢にあった関わりがあれば、子どもたちは健全に成長します

子どもは、年齢によって「甘えたい」とか「自由でいたい」と思う時もありますが、家族の姿を自然に受け入れ、健全に成長してゆきます。

もし、あなたが子どもに負担をかけていると思っていても、もしかしたら子どもは、それほど大きな負担だと考えていないかもしれません。あなたにとって負担と感じるものを、誰かが代わりにやってくれるなら、それはそれでいいのではないでしょうか?

その一方で、“あなたにしかできない”子どもとの関わりもあるでしょう。”お話しの時間”、”寝る前にそばにいる”などの、短くても毎日の習慣があると、それを通じて子どもは「自分が大切にされている」と感じ、安心感や信頼感が育まれます。おだやかな時間が確保できるよう意識してみましょう。

子どもの年齢に合わせたお手伝いをお願いする

養育者の方が調子が悪い時、子どもは自分で食事を用意したり、下のきょうだいの世話をするかもしれません。急を要する場合は、やむをえず、子どもに無理させることもあるでしょう。

役割をあたえられ、期待にこたえることも子どもには大切です。でも、子どもに負担をかけすぎないように注意しましょう。

あらかじめ、親族・知人・医療関係者などとともに、子どもの年齢に合わせて、どこまで子どもに任せて大丈夫か計画しておくと良いでしょう。そして子どもの年令に合わせて、手伝って欲しいことを説明してみましょう。

子どもにどうしてほしいのか、できない時はどうするか、どこまでできればOKか、できないときに責任を感じなくていい、など、紙に書いて見えるようにしておくと、子どもが、どこまで何をすべきか理解しやすく、よりがんばりやすくなります。

周囲の大人の言動も、子どもに影響を与えます

子どもに影響を与えるのは、養育者の方だけではありません。子どもの周囲にいる大人も、子どもに影響を与えます。

周囲の大人が十分に配慮できなかったことで、子どもに負担をかけてしまうことがあります。

たとえば、ある大人が、あなたを「不自由な人」「困難を抱えている人」と考え、代わりに子どもに、いろんなことをやってもらおうとします。いつも養育者の方がしていることなのに、他人がいるときは、子どもが、養育者の方の代わりに行動することを繰り返し要求されると、子どもは混乱してしまいます。「家ではママが自分でしてるけど、本当はボクがやらないといけないことなんだ」と考えてしまうかもしれません。

あるいは、「頑張ってるね」「えらいね」などの声かけも、子どもの頑張りをほめているようですが、「君の家庭には何かが足りない (=養育者の方ができないから、君が頑張っている。あるいは、頑張っている君がえらい)」と言葉の裏に感じてしまうことがあります。その結果、子どもは助けをこばみ、一人で責任を負うようになるかもしれません。

このように周囲の方が、”善意”を誤って理解しているようでしたら、家族や専門職などから伝えてもらうなども必要があるかもしれません。ご自身のできることを大切にしながら、周囲の人々には、事情や状況を理解してもらった上で、子どもにとってのサポートをお願いできるとよいでしょう。

カテゴリー:

タグ: なし