眠れない
○眠れない状態が長期間にわたって続いている場合は、うつ病の前触れの可能性もあります。
○眠れない状態をお酒で解決することは危険です。
○眠れない状態が続く場合は、専門家に相談することが大切です。
眠れない状態が長期間にわたって続いていませんか?
子そだてで身体は疲れているはずなのに、いざ寝る時間になると目がさえて眠れない。
こんな経験はありませんか?
こんな状態が続くと、眠れないことにイライラし、ストレスがたまりますよね。さらには、疲れがとれず、昼間に眠気がおそってきたり、集中力がなくなったりし、家事や仕事の効率も悪くなってしまいますよね。
不眠には、
・寝つきが悪くなる「入眠障害 (にゅうみんしょうがい)」、
・夜中に目が覚める「中途覚醒 (ちゅうとかくせい)」、
・朝早くから目が覚めてしまう「早朝覚醒 (そうちょうかくせい)」、
・睡眠による疲労回復が得られない「熟眠障害 (じゅくみんしょうがい)」
の4つの症状がありますが、眠れない期間があまりにも長く続くようであれば、睡眠障害とともにうつ病を疑ってみる必要があるかもしれません。
不眠はうつ病との関わりが強く、うつ病の方の90%にみられる症状です。また、うつ病の前触れになる症状とも言われています。不眠を長い間にわたってそのままにしてしまうと、うつ病を引き起こす可能性がありますし、先ほどあげた不眠の4つの症状それぞれの対処のしかたも違いますから、医療機関で専門家に相談してみてください。
眠れない状態をお酒で解決することは危険。専門家に相談を。
眠れないし、一杯飲んでから寝るか。
こんな経験がある方がいるかもしれません。
夜眠れないときに、睡眠薬のかわりにお酒を飲む方がいますが、じつは、この対処法には注意しなければいけません。
眠れないときにお酒を飲むと、「最初のうち」は寝つきがよくなることもありますし、いろんなストレスからも解放された気分にもなります。このような経験から「これは使える!」と思うかもしれませんが、じつは、この効果を得られるのは最初のほんの一時だけなのです。
寝る前に繰り返しお酒を飲むようになると、身体がお酒に慣れてしまい、飲み始めた頃と同じ効果を得るためには、より多くのお酒が必要になってしまいます。
そうなってしまうと、いっそう疲れやすくなったり、体調を崩しやすくなったりして、子そだてや家事などが思うようにできなくなることがあります。場合によっては、アルコール依存症になってしまうことさえあります。
このような理由から、眠れないことに対してお酒で対処することはやめて欲しいと思います。その代わりに、医療機関の専門家に相談して、適切な方法で対処することをお勧めします。
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