子どもやパートナーに暴力をふるってしまう

○“暴力的”とはどんなこと?怒り以外の感情が心の奥深くにあるかもしれません。

○それは相手に危険がありますか? 深刻になるまえにSOSを!!

○自己分析も大切ですが、専門家を活用しましょう。

“暴力的”とはどんなこと?怒り以外の感情が心の奥深くにあるかもしれません。

 自分が“暴力的”だと感じる・・・

 それはとてもつらい体験でしょう。この記事を読んでくださっているということは、大切な子どもやパートナーに対する行動について、自分自身を責めている。変えてゆきたいという気持ちがあるのだと思います。

 暴力というと”怒り”にむすびつけて考えがちですが、いろんな気持ちがもとになっています。不安、さびしさ、悲しさ、むなしさ・・・さまざまな感情が、思いやりのない投げやりな行動を引き起こします。こういうとき、感情をおさえこんで暴力を止めようとしてもうまくいかないことが多いです。「怒っているだけだ、少しガマンすればなんとかなる」と自分に言い聞かせることもあるでしょうけれど、不安やさびしさなどの感情は心の奥深くにあって、自分でも何が起きているかわからないことがあります。

その暴力的な行為は相手にとって危険がありますか? 深刻になるまえにSOSを!!

 あなたが暴力的かもしれないと思っている行動や言葉で、相手はどんな傷を負っていますか?どういう影響を心配していますか?「体や心に深い傷をあたえているかもしれない」と思うなら、助けを借りた方がいいでしょう。

 子どもについてなら、子育て支援センターや、児童相談所が助けになってくれると思います。妻や夫に対してであれば、男女参画センターなどがあります。誰かにSOSを伝えることは、勇気がいりますが、とても大切な第一歩です。

自己分析も大切ですが、専門家を活用しましょう。

 子育て相談やカウンセリングを利用するのはどうでしょうか?

 誰かと話し合うと、もっと深く考えることができるかもしれません。スポーツ選手が自主練習だけでなく、コーチの意見を聞くことで技術が高くなるイメージです。”激しい感情があるときに暴力的ではない別の行動をとる”ための作戦を話し合うほうが、感情をおさえこむ方法を考えるよりも現実的です。もし、「気力がわかない」「パニックで落ち着かなくなってしまう」など、考えること自体が難しいとしたら、なおさら、カウンセリングの利用や、精神科・心療科の受診をおすすめします。

 

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