子どもが繰り返し嘘をつく

○子どもがくり返し「うそ」をつくのには、いくつかの理由が考えられます。

○たとえば、言われたことを記憶することが苦手だったり、怒られることが怖くて「うそ」をつ
 いてしまうことがあります。

○子どもに伝える内容を1つに絞って短い言葉で伝えると、子どもの記憶に残りやすいことがあ
 ります。

○子どもが「うそ」をつかずに、正直に話ができたときに具体的にほめることも有効です。

○専門家に相談して、適切な対処の方法を考えることもできます。

子どもがくり返し「うそ」をつくのはなぜ・・・?

 子どもが「うそ」をつくことで、困ったことはありませんか?

 子どもに「うそ」をつかないようにくり返し注意しても直らないと悩んでいませんか?

 子どもがくり返し「うそ」をつく時には、何らかの理由があります。たとえば、子どもの注意力や集中力が足らないことが考えられます。注意力や集中力が足らないと、親に注意されたことをきちんと聞くことができなかったり、注意されたことを忘れたりしてしまいます。その結果、子どもが、また、「うそ」をつくことになり、怒られます。

 『「うそ」をつく→怒られる』ことがくりかえされてしまうと、子どもは、怒られないようにするために、さらに「うそ」をつくようになってしまいます。何度も怒られる子どもは、養育者が「怒らないから本当のことを話してね」とどんなに伝えても、また怒られることを怖がって、反射的に「うそ」をつくようになる場合もあります。

「うそ」を怒ったり、たたいてやめさせようとすることはやめましょう

 子どもの「うそ」に養育者が困ってしまった時に、子どもをたたいて「うそ」をやめさせようとする場合がありますが、この方法はぜったいにやめましょう。子どもをたたくやり方は、一時的にはうまくいったようにみえることもありますが、子どもがたたかれることを怖がって、「うそ」をついて本当のことを言わなくなってしまいます。

 このように、子どもの「うそ」を怒ったり、たたいたりすることでやめさせようとすると、子どもが怒られたり、たたかれることを怖がって、本当のことを言わずに「うそ」をつき、さらに怒られるような悪循環におちいってしまうことがあります。

 

子どもにわかりやすい形で伝え、正直に話ができたときに具体的にほめてあげましょう

「うそ」が繰り返しみられる子どもには、次のようなかかわり方の工夫で、養育者の伝えたいことが子どもに伝わりやすくなることがあります。

・1度にたくさんのことを言わない。
・伝えたい内容を1つにしぼって、短い言葉で伝える。
・話を耳から聞くだけでは、わかりにくい子どもには、伝えたい内容を紙に書いて、子どもが目で見てわかるように伝える。
・子どもが、伝えた内容をできたら、そのことを具体的に伝えてほめる。

 また、子どもが「うそ」をつくことが多い場合には、市区町村の相談窓口や児童相談所などの専門家などに相談しながら、適切な対処法を考えていきましょう。

カテゴリー:子どもに関する困りごと

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