子どもがかわいいと思えない

○自分の子どもがかわいいと感じないことは、おかしなことではありません。

○ムリに「愛情」をもとうするより、子どもが「安心」できるかかわりが大事です。

○いろいろな人の助けをかりながら、あなたと子どもに合った育てかたを、探していきましょう。

子どもがかわいいと思えないことはおかしいことではありません

「自分の子どもは、かわいいはず」、そう思っている人は多いですが、そうとはかぎりません。それに、産んだときは「かわいい」と思えても、その先、ずっとかわいがれるとはかぎりません。

子そだて中にイライラしたり、ゆううつな気もちになるのは普通のことです

子そだてはとても疲れます。子どもが中心の生活となるため、養育者だけでなく、家族もふり回されます。とくに、お母さんは子どもにかかわる時間が長いですが、産後の時期はホルモンバランスの変化のせいでうつっぽくなったりして、いつものようにふるまえなくなる人もたくさんいます。

子ども以外のことでも仕事の悩み、パートナーとうまくいかない、親や義理の親との関係、ほかの子や親とくらべてしまう、など、悩みは尽きません。そんな時に、子どもが泣きやまなかったり、ごはんを食べなかったりすると、かわいいと思えなくてもしかたありません。

ムリに「愛情」をもとうとするより、子どもが「安心」できるかかわりが大事

とくに理由がなくても、子どもがジャマだと思ったり、イライラすることもあるでしょう。ムリに「愛情を持たなければ」と考えると、不自然なかかわりになったり、ムリがたたって感情的になりやすくなります。子どもの気持ちによりそって、子どもが安全・安心を感じられるように、子どもにとっての安全の基地(きち)になってあげることが、子どもの成長にやくだちます。

いろいろな人の助けをかりながら、自分なりの子そだてのしかたをみつけよう!

子そだてで大切なことは、ほかの人の助けをかりながら、あなたとお子さんに合った育てかたを探して、自分を責めなくてもいい状態をつくることです。

子どもがかわいいと思えないことで悩んでいる人は少なくありません。ですから、そういう人のためのサポートもちゃんとあります。 たとえば、市区町村の子育て支援の窓口では、さまざまな子そだての相談にのってくれます。相談したときに話したことが外部にもれたり、相談したことに対して怒られたりすることはないので、安心して相談してみてください。

子どもと距離をおくことが必要だと感じるときは、一時的に子どもをあずかってもらえる制度もあります。さまざまなサポートを利用しながら、あなたの負担をできるだけへらして、子どもと関わるときに余裕をもてるようにしてみてください。

カテゴリー:子育て中の方自身の困りごと

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