子どもがひきこもっている

○ひきこもりはお子さんのSOSのサイン。いじめなどの悩みごとやストレスのために動けなく
 なっていることも多いです。

○ひきこもりがはじまったときには、あまり焦(あせ)らずに見守りましょう。

○ひきこもりが長くつづくときには、ひきこもりの相談(そうだん)にいきましょう。

ひきこもりはお子さんのSOSサイン

 お子さんが、人とのかかわりを閉ざして、ほとんど家の中だけですごしている。 外に出たり学校に行くことをイヤがったり、声をかけても返事がなかったり、イライラしていたり・・そんなようすがつづいていませんか? ひきこもりは、お子さん自身のSOSのサインの一つでもあります。単に、「さぼっている」「なまけている」というわけではなく、お子さん自身が、学校での友人関係、勉強のこと、進学のことなどの、悩みごとやストレスをかかえて動けずにいることも多いです。「ひきこもる」ということが、さまざまなストレスから、お子さん自身が自分を守るための手段の一つとなっていることもあります。 ひきこもりは、お子さん自身の「SOSサイン」とうけとめてみましょう。

 

ひきこもりがはじまったときには、あまり焦(あせ)らずに見守りましょう

 お子さんのひきこもりがはじまったとき、ご家族としては、お子さんのようすに不安になったり、イライラしたり、焦(あせ)ったりすることもあるかもしれません。ムリにでも早く外に連れ出さなければ、とがんばって、お子さんにぶつかってしまってはいませんか?ご家族の不安や焦(あせ)りは、お子さんにとっても、さらなるプレッシャーとなってしまうことも多いです。

 ひきこもりがはじまったときは、お子さんやご家族自身を責(せ)めたり、ムリにでも動かそうとするのではなく、まずは今のお子さんのきもちによりそい、安心できる場所をつくってあげることが大切です。 そして、お子さんのきもちによりそい、悩みや不安をうけとめて、今できる「一歩」を見つけてみましょう。ご家族としては、お子さんが次の「一歩」をふみだせるように、そっと見守り、時にそっと背中を押してあげましょう。

ひきこもりが長くつづくときには、ひきこもりの相談(そうだん)にいきましょう

 それでも、ひきこもりが長くつづいているときは、ご家族の中だけでかかえこまずに、ひきこもりの相談やサポートをしてくれる専門家・仲間の力をかりることも大切です。

 長くひきこもっていると、だんだんとお子さん自身の生活リズムや体や心のバランスがくずれてしまうこともあります。また、お子さん自身が、ひきこもっていることで、自分を責(せ)めたり、自信をなくしていることも多いです。 ご家族としての不安や焦(あせ)りも大きくなり、お子さんとぶつかってしまうこともあるかと思います。近い立場(たちば)だからこそ、ご家族の力ではどうにもならないこともたくさんあります。そんなときは、ひきこもりについての相談(そうだん)やサポートをしてくれる相談先にいってみることも大切です。

 身近な相談先としては、たとえば、小・中学生のお子さんであれば、お住いの地域の教育委員会や教育相談センター・教育研究所などで不登校についての相談にのってくれます。また、多くの小中学校では、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーといった専門家もご家族やお子さんの力になってくれます。 中学卒業以降~40才近くのお子さんなどであれば、お住まいの地域にある「ひきこもり地域支援センター」が、ひきこもりについての総合相談窓口です。専門家やひきこもりの経験のあるサポーターなどが力になってくれます。また、精神(せいしん)保健(ほけん)福祉(ふくし)センターや保健所(ほけんじょ)などでも、こころの相談やひきこもりについての相談や家族会などを行っていることもあります。 まずは、こうした窓口につながることで、さらに、地域にあるさまざまな居場所(いばしょ)(適応(てきおう)指導(しどう)教室(きょうしつ)、フリースクール、フリースペース、地域若者サポートステーションなど)とつながったり、同じような苦労をしている仲間たちに出会うこともできるでしょう。

 お子さん自身では、なかなか「一歩」をふみだせずにいることもあるかと思います。 そんなときは、まずは、ご家族が支援の扉(とびら)をたたいてみることも、大きな一歩です。

■相談先 (クリックするとリンクに飛べます)
ひきこもり地域支援センター 

カテゴリー:子どもに関する困りごと

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