子どもが言うことをきかない、公共の場で騒いでしまう

○お母さん・お父さんのイライラは、お子さんに伝わってしまいます。まずは、お母さん・お父
 さん自身が、深呼吸をして落ちついてみましょう。

○お子さんにしてほしいことを、わかりやすいように伝えてみましょう。

○ことばではうまく伝えられないお子さんの「きもち」やモヤモヤを受けとめましょう。

まずは、お母さん・お父さん自身が、深呼吸をして落ちついて

電車の中や、買い物に出かけたスーパーで、子どもがダダをこねて、大声で泣きだしてしまったとき、「はずかしい」、「早くやめさせなきゃ」、「人からなんて思われるかしら」と焦(あせ)ってしまったり、子どもに言って聞かせることばかりに一生懸命になってしまうことがあるかもしれません。おもわず、子どもに怒鳴(どな)ってしまうこともあるでしょう。 いつでも冷静に、子どもの言い分を聞いて、子どもを落ち着かせることができればいいですが、なかなかそうはいかないですよね・・。「失敗しちゃったな」「言い過ぎちゃった」と思うこともあるかもしれません。

お母さん・お父さんの焦(あせ)りやイライラは、お子さんに伝わってしまいます。まず、お母さん・お父さん自身が、深呼吸をして、まずは少し自分が落ちついてみましょう。そして、まわりを見わたして、お子さんにとって、静かで安心できる場所を探してみましょう。

お子さんにしてほしいことを、わかりやすく

では、しつけをしようとしても、「言うことをきかない」のはなぜでしょう? もしかしたら、お子さんに伝わっていなかったり、言われたことがわかっていないのかもしれません。お子さんの歳にもよりますが、「ダメ!」「ちゃんとして!」「わかるでしょう?」という言葉では、どうしたらいいか、わかっていないこともあるかもしれません。「じゃあ、どうしたらいいの?」「何をすれば正解?」とお子さんの頭の中は「?」がいっぱいかもしれません。 そんなときには、どんなことをしたらいいのか・なにをどうしてほしいのかということを具体的(ぐたいてき)にお話してみると伝わるかもしれません。たとえば、「ちゃんとしなさい!」ではなく、「おしゃべりはやめようね」、「おイスにすわっていようね」などと言ってみるといいかもしれません。

言葉(ことば)ではうまく伝えられないお子さん「気持ち」やモヤモヤも受けとめて

お母さん・お父さんには、お子さんに伝えたい「気持ち」やゆずれない思いがあるように、お子さんにもお子さんなりの「気持ち」があります。 わかってはいても素直になれなかったり、言われたことをしたくない、ということもあるでしょう。とくに、2歳頃からはじまる『イヤイヤ期』は大変です。ただ、それも、「人とはちがう『私』」ということを、わかりはじめる成長の証(あかし)で、大切なときでもあります。 また、お子さんの場合、「ことば」で上手に気持ちを伝えることがまだまだムズカしいこともあります。言いたいことがうまく伝わらないモヤモヤを、大人よりもたくさん感じていることもあるかもしれません。

そういうときには、「そんなときもあるよね・・」と受けとめて、お子さんの気持ちがすこし落ちつくように、ポンポンと体に触(ふ)れて待ってみる、ということも、時には必要かもしれません。そして、お子さんが落ちついたら、お子さんの年齢(ねんれい)に合ったわかりやすい言葉で、こんどは、お母さん・お父さんとしての「気持ち」を伝えてみましょう。

カテゴリー:子どもに関する困りごと

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