子育て中の方へ

専門家に子育ての相談をすることが怖い

相談するのって、勇気がいる？

子育ては思いもかけないことの連続 (れんぞく) で、まさに「ネコの手も借 (か) りたい」状態 (じょうたい) になります。「ママ友や家族など、身近な人なら気軽 (きがる) に相談 (そうだん) できても、専門家 (せんもんか) に相談 (そうだん) するのは少しハードルが高いな…」と不安に感じることもあるかもしれません。 子育ての相談(そうだん) にのってくれる場所は、市区町村や児童相談所 (じどうそうだんじょ) や民間の団体や医療 (いりょう) など、たくさんふえてきました。でも、相談にいくのって、勇気がいりますよね。どうしてかというと、いろいろ心配になってしまうからだと思います。 ここでは、お母さん・お父さんが専門家 (せんもんか) への相談 (そうだん) 前に感じやすい不安の具体例をいくつかまとめてみました。

「こんなささいなことで相談したらダメかな？」

「深刻な問題の相談しか受け付けてもらえないんじゃないかな？」 

 「子どものことではなくて、自分の悩みだから受けつけてもらえなさそう…」

   そんなことはありません。 赤ちゃんがミルクを飲んでくれないとか、夜泣きに悩んでいるとか、子育てにかかわる誰もが経験する悩みは、広く相談にのってくれます。 また子育てのストレスでうつっぽくなって元気がないなど、お母さん・お父さん自身の心の悩みについてもきちんと相談の対象になっていますのでご安心ください。

「相談したいことはあるけど、だれに相談すればいいのかわからない…」

   ほとんどの相談窓口 (そうだんまどぐち) の担当者は、ご相談 (そうだん) の内容にしたがって、よりよい相談窓口や、さらなるサポートにつなげていけるようなトレーニングを受けています。自分の悩みをとにかく伝えてみましょう。よりよい相談窓口やサポートがあった場合には、その情報 (じょうほう) を紹介 (しょうかい) してくれるでしょう。 このホームページでも、それぞれの悩みに応じた相談窓口を紹介していますので、ぜひご活用 (かつよう) ください。

「相談したら自分の子そだてについて叱られそう…」

「専門的な知識をに押しつけてこないかな…」

   そんなことはありません。 専門家(せんもんか)は子そだてに悩みを抱えるお母さんたちの味方(みかた)です。悩みを否定 (ひてい) しないでじっと耳をかたむけ、気持ちをしっかり受けとめることが、お母さんたちに安心してアドバイスを聞いてもらうためにも一番重要です。 ほとんどの専門家は「気持ちを受け止めながら話を聴く」ためのトレーニングを受けていますし、ムリに言い聞かせるような「お説教(せっきょう)」をしても効果 (こうか) がないことを十分理解しています。

「どうせ相談したって、意味ないんじゃないかな…」

「相談して答えが出るような話じゃないし…」

   まず、このように考えざるをえない状況 (じょうきょう) に追いこまれてしまっていること自体、とてもつらい経験をされてきたのではないかと思います。 たしかに子育ての悩みにはカンタンに答えが出ず、じっくり取り組んでいかなければならないものもあります。そんな時でも、自分以外のだれかが自分の気持ちをわかちあってくれるだけで、ずいぶん悩みへの向きあい方も変わってくると思います。だからこそ、まず、だれかとつながること自体に大きな意味があるのです。

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