子どもの好きキライが激しい

○体重が増えているかどうかをチェックしましょう。

○あまい飲みもの (スポーツ飲料、オレンジジュースなど) の飲みすぎや、おかしの食べすぎは
 「スキ・キライ」を増やします。

○子どもが食べたことのない食べ物をイヤがるのは、自分を守るための本能 (ほんのう) です。

体重が増(ふ)えているかどうかをチェックしましょう

 「好きキライ」があっても、順調に体重が増えていたら、あまり心配はありません。 子どもがきちんと栄養 (えいよう) をとれているか心配なときは、発育曲線 (はついくきょくせん) をつけてみましょう。
 発育曲線には、日本の子どもの平均体重 (へいきんたいじゅう) をあらわした黒い線と色付きの部分 (オレンジ色の部分) があります。お子さんの年齢を示すタテの線と体重を示すヨコの線を結んだ点 (赤点) を各年齢ごとに結んでいった際に、グラフの色が付いている部分の中に入っていて、平均体重の線と同じようなカーブを描いていたら、大きな心配はありません。

6才までの発育曲線は、母子手帳にあります。 18才までのものは、インターネットからダウンロードできます。 また、身長と体重を入力すると、発育曲線をグラフでみることができるサービスもあります。

お役立ちサイト(日本イーライリリー株式会社のサイトへ)↓ https://www.growthhormone.co.jp/growingclub/default.aspx

お住まいの市町村で行われている育児相談 (いくじそうだん) でも、体重をはかることができ、体重の増 (ふ) え方がよくないときは、栄養相談をうけることができます。クリニックや病院に行くタイミングについても相談できます。

あまい飲み物の飲みすぎや、お菓子の食べすぎは「好きキライ」を増 (ふ) やします

 子どもがごはん食事をがなかなか食べなくて心配なとき、一番気をつけたいことは、あまい飲み物です。あまい飲み物をずっと飲んでいると、血糖値 (けっとうち: 血液の中のあまい部分) が下がらず、おなかがすいたと感じません。もし、あまいものをたくさん飲んでいるなら、まずはそれを麦茶やお茶か水に変えてみましょう。 お菓子 (かし)の食べすぎも同じように、おなかがすかない理由のひとつです。お菓子をたくさん食べているのならば、食べるお菓子の寮や回数をへらしてみましょう。

 また、子どもが身体を動かして遊べているか、考えてみましょう。いろいろな理由で、体を動かして遊ぶことができない子どもは、体を動かして遊んでいる子どもとくらべて、ごはんをあまり食べなくなります。子どもが体を動かして遊ぶことができるようになるには、何ができるか考えてみましょう。 また、子どもが食べることに集中できるようにしてあげることも大切です。テレビをみていたり、スマホやパソコンで動画をみながらの食事は、子どもの気持ちを食べることからそらしてしまうことがあります。テレビやスマホの画面はオフにして、楽しくおしゃべりしながら食事ができるように工夫 (くふう) してみましょう。

食べたことのない食べ物をイヤがるのは、自分を守るための本能 (ほんのう) です

子どもの好 (す) きキライにこまったときは、子どもがいつもとちがう食べ物を食べようとしないのは、体を守るためだということを思い出してください。 もともと人間は、野生で生活していた時に、毒 (どく) やくさったものから体を守るために、苦いもの、くさいもの、すっぱいものなどは食べないようにしてきました。そのため、子どもがにがいものや、食べたことがないものをイヤがるのは当たり前のことなのです。好ききらいがひどいときは、がまんづよく、少しずつ、食べさせてみることが大切です。ムリヤリ食べさせようとすると、そのイヤな思い出と食べ物がいっしょになり、ますます食べられなくなります。食べるのをイヤがったら、ムリヤリ食べさせないことも大切です。親がその食べ物をおいしそうに食べているところを見てもらうと、子どもも食べたがることがあります。

カテゴリー:子どもに関する困りごと

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