アプリについて
アプリのご利用に関するQ&A
こそだてタイヘン.comでは、研究成果の一部をアプリケーション・ソフト (以下、アプリ) として提供し、多くの方に役立てていただきたいと考えています。ここでは、アプリの種類と概要について簡単にご説明します。
Q. どんなアプリがあるの?
児童虐待にかかわる支援者の方向けのアプリ(仮称:支援者アプリ*1)と、より広く養育者の方とかかわる方向けのアプリ(仮称:養育者アプリ*1)の2種類があります。詳しい説明は以下をごらんください。
Q. 対象者は?
児童虐待に関連する援助職の方にご利用いただけます。利用条件や利用ガイドにつきましては、アプリのリリース時期に改めて公表いたします。
Q. 簡単に使えるの?どんな機器なの?
タブレットにアプリをインストールしてお使いいただきます。タブレットの画面をタップする操作がほとんどですので、はじめての方にも簡単にお使いいただけます。また、研修会を随時実施しますので、具体的な使い方や実際の支援の事例などと合わせてご検討されたい場合は、ぜひ研修会にご参加ください*2。アプリに対するご要望もお聞かせください。
Q. 支援者アプリ (仮称) には、どんな機能があるのか?
◎児童虐待リスク評価システム
研究1の分析から得られた児童虐待の発生・重症化を引き起こす要因や、児童虐待の予防につながる要因の検証結果を応用した児童虐待のリスクの評価システムです。児童相談所や各自治体における児童虐待事例の初期対応時に、アプリ上の画面でいくつかの項目に答えることで児童虐待のリスクを評価します。児童虐待事例のデータベースを多角的に解析したエビデンスに基づく客観的なリスク評価の材料を得ることができ、児童虐待の予防に役立ちます。このアプリを利用することで、経過予測と対応の検討を効率的にすることができます。また、アプリ画面を共有することで、情報の共有がスムーズになります*3。
◎児童虐待関連の情報提供
児童虐待事例で考慮しなければならない項目は多岐にわたります。また、重点的にチェックすべき支援のポイントは、事例によって異なります。このシステムは、児童虐待事例に関連する項目を網羅的にまとめています。必要に応じて関連項目をすぐに画面上に表示することができます。
児童虐待に関連する文献やマニュアルはたくさんありますが、たとえば児童福祉施設や、一時保護施設、学校などで検討する際に、膨大な量の紙ベースの文献やマニュアルから情報な情報を抜き出すことは簡単ではありません。アプリにまとまっている情報を見れば、検索や関連項目の表示が即座にできます。また、事例を検討する援助職の方の中で経験やスキルにばらつきがある場合の情報共有も容易になります。適切な判断の材料を明確な形で提供されます。
養育者アプリ(仮称)の内容を紹介します。支援者向けアプリは、以下の機能を中心に、養育者と支援者との情報共有をサポートします。
◎チェックリスト
プロジェクトの研究2の成果を応用したシステムです。乳幼児健診の調査から得られた結果に基づいています。養育困難は、児童虐待発生の要因のひとつと考えられます。養育困難では、予防的な対応が重要です。このシステムを利用し、養育困難の実態把握と早期発見に役立てることができます。
具体的な機能のひとつに、養育者の方の状態に関するチェックリストがあります。このチェックリストは、アプリ画面ですぐに実施することができます。従来紙ベースで実施していたチェックをアプリ上の画面のタッチでかんたんに回答できるようにしました。子育て困難群の実態と支援ニーズをいちはやく得ることができます。
注
*1 正式なアプリ名称が決定しましたら、こちらのウェブサイト等で発表いたします。
*2 (研修会の情報をリンクする)
*3 事例に関するデータが外部に流出するリスクを防ぐため、本アプリはネットワーク接続をしない設計になっております。ここでいう情報の共有とは、対面で検討するような限定的な場面で、アプリを物理的に共有していただくことを想定しています。ネットワーク接続を介して遠隔的に情報を共有するような利用方法は考慮していません。